読めない変化への対応と
　　　変わらない現場主義

　これまで、次の時代の業態を見据えた戦略的投資と徹底した現場主義で、地域に根差したSMとしての立ち位置を築いてきました。 変化の時代、加速の時代と言われて久しいですが、今とこれからの時代を企業が生き抜くためには、先をよむ力はもとより消費者意識の 変化をくみ取った適応力求められるのかもしれません。未来は読み切れるものではありませんし、最新の技術を素早く取り入れればうま くいくということでもありません。とりわけ地域社会と密接に関わる事業者にとって大切なことは、新しい技術と地域特性の間に立ち、 お客様に最適化されたサービスを提供し続けることではないかと考えています。

　一方で、変わらないもの、変えないものもあります。例えばそれは現場主義です。思考を重ねることも大切なことですが、実行と修正 のサイクルを回していく行動なくして成果は出ませんし、目に見える売れ行きやお客様の表情ほど確かな答えはありません。アイデアを 創造し毎日の売り場に答えを探す。この現場主義こそが、これまで弊社を支えてきた企業文化の根底にあるものなのです。

　最後に、少し俯瞰の目で消費者意識に目を向けますと、グローバル化や効率化が進む中で、食料安全保障や食の安心安全といった観点 からの食べ物への関心が高まっているように感じられます。安心で安全な食べ物を安定供給すること。これまで疑わなかったことへの不 安がうまれつつある社会において、地域社会の食の流通を担う企業のあり方が、より大きな社会的意義とまだ見ぬ可能性を持っているこ とを知っておかなくてはいけません。

「この地域にサンシがあってよかった」「サンシでなくてはならない」と

お客様と社員の双方から思っていただける企業を目指して、

これからも挑戦をつづけてまいります。

代表取締役社長 田中 勇